今週のワートリ(大規模侵攻⑪)
エネドラさんダメーッ
そこは!そこは相手にしちゃいけない人しかいないのーッ!!
どうも狩生です。今週のワールドトリガーも面白かったですね。
◆トリオン体
ネイバーのトリガーでも、トリオン体の存在は共通みたいですね。致命的なダメージを受けると変身がとける。ユーマの過去編でそれっぽい雰囲気はありましたが、ここまではっきり描かれたのは初めてだと思います。
…と思って3巻確認したら、ユーマにやられたトリガー使いが変身とけてるコマありますね。まだまだ読み込みが足りない。
ランバネインが着てるのは軍服でしょうか。一瞬私服かな?って思ったんですが、まぁ軍事行動中にそれはないですよね。過去編で捕まった敵も揃いの服装だし。
◆言語
互いの意思疎通が可能なことがはっきり描写されました。エネドラやヒュース、ヴィザ翁も結構喋ってましたが、互いの言葉が理解できてると確定したのはここが初めてだったと思います。
3巻のおまけのボツ原稿掲載ページに「要素の詰め込みすぎ」という理由でボツになったとありますので、葦原先生は伏線の回収や設定バレの管理にも気を使って話を作っている様子。だとすればこの「互いの言語が理解できる」がここまで確定していなかったのも、ここで一気にバラしたのも(ヴィザ翁と小南も会話してます)意図してのことと考えるのが自然かもしれません。
しかしそう考えると、こうやって毎週楽しく考察してるのも、葦原先生が週間掲載作品という形態を逆手にとって提供してる娯楽の一つなのかもしれないなぁ。
◆ミラのトリガー
ランバネインの回収シーンで問題なのは「どこまでミラのトリガーなのか」でしょうか。ランバネインのつけていた腕飾り、黒いゲート、米屋を不意打ちした棘。ミラの手の上で浮いてる●の外枠である◎が共通してるので、腕飾りとゲートは彼女のトリガーの一部と見てよさそうです。
ついでに考えたことをいうと、変身の解けたトリガー使いに武器持たせとくのは反って危ないと思うんですよね。敵からすれば危ないもの持ってるやつは殺さないとまずいし、味方からしてもそんな悪足掻きで命を危険に晒すぐらいなら大人しく捕虜になってもらったほうが人減らないし。
考えれば考えるほどペイルアウトやべぇな。超強い。
◆ランバネイン
しかしいい敵キャラでした。思考も台詞も戦術判断ばかりの戦闘バカで勿論強い。負けたら負けたで相手を称賛する「見事」の一言。完敗を認めて呵呵大笑、楽しかったと言い残して帰っていくその姿に、僕は再登場を期待せずにはいられません。敵として出てきても、味方として出てきてもアドレナリン止まらない未来しか見えない。
◆ランバネイン帰還後
キャラ同士のフリートークシーン。ワートリはこういうとこで面白い(funではなくてinteresting)絡みぶっこんでくるから油断できない。
今回は来馬さんの情けないキャラ補強と東さんの先輩キャラが補強されましたね。荒船さんがピックされなかったのは、今後登場がさせにくいからかな。これだけの色々なキャラが参戦する戦闘は大規模侵攻編が終わったらそうそう用意できないだろうし。
一方で来馬さんは鈴鳴第一支部の隊ですが、これは『玉狛以外の支部がある』という重要な要素を含んでるので、そのうち再登場がありそうですね。アタッカー4位の村上も来馬隊なので、このあたりはきっちり設定されていそうで非常に楽しみ。
◆迅さんマジチート
「目の前の相手の少し先の未来を見ることができる」という説明だったにも関わらず、誰もいない正面を見たまま未来の変化を感じ取る迅さんマジチート。風刃の「視界内のどこでも斬れる」もそうですが、迅周辺は説明と実際の演出が食い違ってるように感じる部分が多いので、あんまりマジメに考えないことにしてます。そのうち整理されるだろう。
というわけで迅さんの説明はあくまで全体の戦状整理のものと割り切って考えます。つまり「修と千佳(+その他のC級)が基地まで逃げ切れば勝ち」という勝利条件をはっきりさせたわけですね。うん、説明も分かりやすい。
迅さんの台詞の「三人」が強調されてるのは伏線ぽいですね。いよいよレプリカ先生の戦闘が見られるかもしれません。
◆そんなことより眼鏡
あああーッ、栞ちゃん!栞ちゃんが一コマだけ登場した!ヤッター!!
一応栞ちゃんが玉狛のオペレーターやってることは確定しましたね。まぁこれまでの描写でほぼ確定してたようなもんですが。
そしてそんなことより!お昼時に侵攻してきてくれたおかげで、栞ちゃんが制服なんですよ!!!ブレザーだワーイ!!!
小南は3巻での登場時にセーラー服だったので、二人は学校違うみたいですね。どっちかが出水や米屋と同じ学校って可能性はあるな。小南がジープで移動してきたことを考えると距離的に栞ちゃんのほうが可能性あるかな。でも男子が学ランで女子がブレザーってパターンあるのかしら。
◆小南vsヴィザ翁
木虎&C級のキューブはどうなってるんだろうと思ったけど、腰にくくりつけてあるのか。戦いにくそうだけど、敵の戦略目的を考えれば重要なアイテムだし、放置するのもまずいわなぁ。拾ったあとで誰かに渡すぐらいならできそうだったけど。
ヴィザ翁の台詞は「本気」と「真剣」は別物ということでいいですかね。勝つための手抜きはありうるというような意味の。
このトリオン兵はバムスター…でいいのか? 237pの絵だと後部に小さい虫みたいな足が生えてるようにも見えるけど、これはもう一匹モールモッドがいて、被ってそう見えてるだけ、でいいんだよね。
◆市街地攻撃
そういえば、ランバネインもB級合同と膠着状態に陥ったときに「セオリー通り市街地を~~」みたいなことを考えてましたね。トリオン兵という数の優位を生かして相手戦力の分散を誘導する有効な戦術だと思います。おかげで汗をかく烏丸先輩という貴重なものまで見られました。
レイジさんが「京介の家がある」と発言したのは小南の説得のためで、公私の混同ではないと思います。戦略上の「こいつらを倒しても勝ちじゃない」云々を説くよりも小南には効きそうですし。
そして実際戦力分散には成功されて、見事2vs3から2vs1になってしまったわけです。この後はどうするんだろう。アフトクラトルの二人からすれば、千佳を手に入れるのが目的なわけだから、このまま放置するわけにもいかない。どちらかが追いかけないとしたら、その判断の根拠としてありうるのは「二人がかりでレイジを速攻潰さないと後で面倒」「相手が逃げ込む先の基地はエネドラが押さえるから問題ない」「千佳を捕らえるための別の準備がある」あたりか。
面白そうなのはやはり三番目。そろそろ大規模侵攻編も後半だし、ハイレイン隊長にはたっぷり修をピンチにしていただいて、三輪隊長にもカッコいい決めシーンを提供していただけたらと思います。
指揮官自ら前線にでるのはセオリーとしてアレですが、千佳さえ確保できれば遠征の成果としては十分すぎるレベルだろうし、ランバネインがやられた直後、自陣の手が減って相手の戦力が集合する前の、今が最後のチャンスだと思うんですよ。エネドラさんの捨て身の攻撃でボーダーの指揮系統もちょっと混乱しそうだしね。
一方でレイジさんの「役目」はなんだろうなぁ。やっぱりこの二人の足止めか。自爆して二人を道連れにできるならそうしたいぐらいの状況だし。
ランバネイン戦で数の優位をいかした集団戦闘は涙がでるほど楽しんだので、次は数の不利は承知の上、敗北前提で時間を稼ぐための立ち回りとかすごく見たいですね。来馬隊の村上鋼が色付き3体相手に粘ってたのと同じような役割のやつ。
◆エネドラ、死亡フラグを立てる
そして今週の予想外がこちら。
エネドラはてっきり太刀川さんとかち合うんだと思ってたけど、そうか本丸攻めか。気体になれるトリガーっていうのは、なるほど、潜入にも大活躍ですね。汎用性高そうだ。
しかしそれでも、A級風間隊すら退けた敵の黒トリガーが指揮本部に潜入してきたという絶望的状況にも関わらず、なぜエネドラの死亡フラグしか感じ取れないのか。ノーマルトリガー最強さんと本部の古参兵の前にボコボコにされる未来しか見えない。
指揮官が前線にでて戦うのは相当な理由がないとありえないというのは上でちょっと書きましたが、敵が指揮官のところに攻めてきたんじゃ仕方ないよね。忍田さんの戦闘を描写するにはこれしかない、と言ってもいいかもしれない。
個人的には、風間隊のリベンジが見たいんですけどね。風間隊好きだから。
◆前回のお詫び
「この人たち名前でてなかったよね」とコメントしたB級の3人ですが、発掘したジャンプを確認したところ「柿崎隊」と隊名だけ判明しておりました。
雰囲気的に東さんに作戦の意図を訊ねかえしていたアサルトライフル型トリガーの男が柿崎さんだと思います。お詫びして訂正いたしまーす。
◆来週の予想
ちょっとまだ思いつきませんね。ランバネインが片付いて、さらに迅さんの状況整理があったので、そろそろ終盤に向けて戦場を出揃わせるため、ハイレイン隊長登場で修いよいよピンチというのはあると思います。
それかハイレイン隊長登場は来週の「来週への引き」に残しておいて、本編では二つの戦場(レイジさんとこと基地本部)の整理をするかもしれません。