4,5合併号のワートリ(玉狛第2③)
4,5合併号の分。
「よォ、荒船!」の回。
■解説東さんだ
焼き肉といい、ジャンプラの描き下ろしといい、東さんのこの慕われ方は一体何なんだ。スナイパーやりだした実力者だし、サトケンを使って場を和ませるユーモアも持ち合わせてるし、人格も問題なさそうなんで、納得の行く話ではありますが。先輩とかでいますよね、こういう訳の分からないレベルに人望の厚い人。宗教じみてるみたいな言い回しをTLで見かけましたが、本当その通りだと思います。僕も入信したい。東さんに懐きたい。
ところで例のカバー裏読んでから茶野みるとドキドキするの僕だけですか。この子後ろ髪の描写ありましたっけ。帽子とったらロングなヘアーがフワッとかやられたら僕落ちますよ。(残念ながら7巻で後ろ髪の描写が確認されたので僕の妄想に終わりました)
■駿が負けたんですか
呼び捨て。やっぱこの子早生まれで、学年は緑川と同じ(中学2年世代)と考えるのが妥当ですね。ボーダー同期だからっていう線も一応消えてはないけど、早生まれ説にしときます。
■ステージ公開時の会話
武富ちゃんから緑川への「と、なるとスナイパーがいない諏訪隊は…」「超きついでしょ」の流れをみて、「わざわざ緑川に振ってる→草壁隊にはスナイパーがいない」という考察を息を吸うようにやってのける連中がいるそうです。ガチ考察勢怖い。
■クソMAPじゃねぇか!
このチンピラ感大好き。諏訪さんのセリフ大体全部面白い。
こんなふうに思ったこと脳直で口から出ちゃうけど、でもすぐ切り替えて前向きに引っ張っていけちゃうあたりが魅力的ですね。
■三雲隊隊服
修一人だと面白肩パッドだったのに、こうして揃うとカッコいい不思議。千佳ちゃんが太もも見せてるのは作者の趣味ですね、知ってる。
あと遊真の左手がブラックトリガー起動時と同じように袖口が手を覆ってるデザインになってますね。意識したのか何か仕掛けがあるのか。伏線らしいものといったら「レプリカ先生が住んでた」だけど、さすがに印を使える仕様にはできないだろうし、今は単純なデザインだろうと思うことにしてます。
そういえば小南のトリオン体もこういう手の形してるので、ネイバー特有のデザインなんでしょうね。
それにしてもこの隊服は作画大変そうだな。風間隊の時点で「作者が死ぬ」って言ってましたよね葦原先生。作品のためなら苦労を厭わないのは本当尊敬するしありがとうございますって感じですけど、どうかご自愛ください。
■スナイパーがバッグワームを起動!
なんで他の連中は起動しないんだろう。序盤は移動がメインだから、トリオンをケチったのかな。あ、味方と合流しにくいからか。
■荒船隊vs三雲隊
荒船隊の初撃、3つともちゃんと千佳の急所狙ってるんだな…。
あと遊真のシールドは初出ですね。次回の展開にも関係してますが、さりげなく読者に「遊真もちゃんとトリガーセット組んであるぜ」というのを伝えています。
で、二撃目で修の左手が吹っ飛んでいるのを確認。って左手かよ。普段レイガスト持ってるほうの手ですね。今読み返すまでてっきりアステロイド撃つほうの右手をやられたのかと思ってましたが、よく見たらこれ左手ごとレイガストふっ飛ばされて(ついでに割られて)ますね。
この後のページで右手でレイガスト持って走ってる描写があるんで、どうやら拾ったようです。左手側に配置したトリガー(レイガスト)を右手でも使えるのか?という問題を解決する糸口になりそうな描写ですが確定と断ずるにはまだ早い。レイガストを『レイガストを扱うトリガー』ではなく『レイガストを出すトリガー』と解釈すれば「左手は出したらもう不要。出したレイガストは好きにせよ」で(左右の互換性がなくても)矛盾が生じません。
あー、それにしても右手が残ったのか。レイガスト+スラスターを使ったギミックは風間戦やラービット戦で印象に残ってるんですが、アステロイドを始めとする弾系トリガーのは地味な役回りばかりだったので、ここらで一発決めてほしいですね。バイパーあたりは頭の使い所ありそうだし、新しく持ってきてる可能性もあるな!
■よォ、荒船!
見事な集団戦だ。感極まって涙でた。
木っ端バトル漫画なら「諏訪隊と戦って勝つ→荒船隊とやって勝つ」みたいな三つ巴とは何だったのかみたいな展開になってるシチュエーションですよ。そのハードルを華麗に飛び越える、これが僕の読みたいワールドトリガーで間違いない。複数のキャラクターがちゃんと戦場にいるバトル漫画。
ジャンプラで葦原先生の過去読み切り作が読めるんですが、そこに葦原先生のインタビューが載ってるんですよ。引用しますね。
Q:「実力派エリート迅」の世界観(ワールドトリガーの世界観)やSFバトル漫画を描きたいと思った切っ掛けなどはありますか?
A:前作「賢い犬リリエンタール」が終了した後、次は少年誌をもっと意識して「勝負もの」を描こう、と考えて、スポーツ漫画の構想を練っていた時期があったんですが、自分はあんまりスポーツするタイプの人間じゃないので、面白く描けるか懸念がありました。そのことを担当のバティさんに話したところ、「葦原くんはもっと自由にやったほうがいいと思う」と言われたので、既存の競技を描くのはやめて、「勝負もののルールを一から考える」という方向にシフトした結果、SFバトルものになりました。(後略)
これを読んで僕は、今のこのスポーツライクなバトル展開こそが葦原先生がワールドトリガーで描きたかった話なんだろうと思いました。これまでの80話はこれをやるためのルール説明とキャラ紹介だったんじゃないか、そんな風にすら思います。そら面白いわ。納得だわ。
もちろん今後もワールドトリガーは面白いと信じています。しかしいつか連載が終わったあと、「どのエピソードが一番好きか」という質問で「B級ランク戦」は筆頭にあがってくるんじゃないかなと、そんな風に思うわけです。
そして最高に盛り上がったところで引きは主人公遊真。膨らみきった期待を胸に、だが我々を待っていたのは地獄だった。to be continued...