今週のワートリ(玉狛第2④)
長かった。
年末合併号、休載、新年合併号、実に3週間ものワートリ日照りに耐え、ついにファンの報われる日がやってきた。本当に長かった。
■ぼくたちがやられたら緊急脱出しろ
これ過保護なのか、相手に点を与えないための戦術なのか判断つかない。僕は過保護だと思います。千佳一人でも、残りが手負いだったり一人だったりすれば勝てるチャンスは十分あるわけだし、目標がA級入りであることを考えると早めのベイルアウトは合理的じゃない。過保護。
修の過保護描写は「麟児に託されたから」で回収されたと思ってるんですが、まだ結構強調してくるので、もう1回ぐらい何かで伏線として使いそうですね。
■シールドの仕様
・シールドによる防御力にはトリオン量が影響する
・防御範囲を絞れば防御力は高まる
以上2点、ランバネインの攻撃を出水がシールドで防いだときに予想してたシールドの仕様が当たって嬉しいです。
また、イーグレットは基本的にシールドでは防げない(割られる)というのがはっきり示されました。対ランバネインで荒船さんがA級3バカに助言した「イーグレットを防ぐレベルのシールドを持っている」というのは、それを踏まえた上での発言だったわけですね、なるほど。
■諏訪さんカッコいい
荒船を追えば残りの二人の的になるのを承知で、位置を割り出すための囮として突貫する諏訪隊長カッコいい。超人的な強さは持ってないけど確実にプロフェッショナルといえる仕事っぷり。
■遊真vs半崎vs堤
まず「違う!玉狛よ!!」のコマ。半崎のバッグワームに何かバッジみたいなの付いてるなと思ってよくみたら、どうやら「探知されません」マークですね。これついてるの初めて気づいたんですけど、単行本さかのぼってみたら今までも普通についてた。読み落としたか…!
で、ついに遊真のスコーピオンが回避されましたね。さすがB級中位は簡単じゃない。とはいえ半崎が不意打ちに反応できたのは加賀美さんの警告のおかげだと思いますが、バッグワーム着てる遊真が近づいてきてるのを何でわかったんだろう。バッグワーム発動直前に方向転換してたのを見てたとかかな。加賀美さん最初にミスを反省してるし、それぐらいは注意深くなっててもおかしくはなさそう。
なお遊真は半崎に二撃目を加えようとしてるコマでバッグワームを解除しています。トリガー使用枠を空けるためでしょうから、この時点でグラスホッパーの使用は頭にあったんでしょう。この三つ巴の入り乱れた目まぐるしい攻防から、目の覚めるようなグラスホッパーは燃えました。読者が納得せざるをえないギミックで読者を出し抜いていくバトル漫画ってそれ最高じゃん。vsヴィザ翁のときより遊真がカッコいい。
■グラスホッパー
グラスホッパーは緑川が教えたということでしょうが、きっかけは何だったんだろうと考えたときに思いついたのが冒頭でレイジさんが言ってた防衛任務です。あれ緑川も当番だったんじゃないですかね。
というのもちょっと日付を計算しまして、まず3号で三雲隊が諏訪隊荒船隊の傾向を予習してる際、「残り3日」と修のセリフがあります。同号のラストでB級中位戦は2月5日だとあるので、修のセリフは2月2日、また、緑川が遊真にグラスホッパーを教えたのは2月4日となります。
さらにさらに3号と今週8号冒頭の回想シーンを比較してください。遊真と千佳の服が変わってるのに対して「昨日からずっとやってる」修だけ同じ黒いシャツを着たままです。このことから回想シーン(遊真の防衛任務)は3号翌日の2月3日と推定できます。
以上、遊真と緑川が普段会わない生活をしているとすると(遊真が本部にいったり、緑川が玉狛にきたりしない)二人が接点を持つことができるのは2月3日の防衛任務ぐらいではないか、と推定できるわけです。
2月2日:3号の描写。
2月3日:8号の回想シーン(昨日からずっとやってた修の服が変わってない)
2月4日:「昨日」。緑川が遊真にグラスホッパーを教える
2月5日:B級中位戦
まぁ緑川、普通に玉狛遊びにきそうですけどね(台無し)
■古寺がずっと真顔なのが気になる
三輪隊は古寺隊になったと僕は思ってるんで。
■諏訪隊の仲の良さ
つつみんて。堤さんも敬語だしよォ!
兄貴肌の諏訪さんに弟属性笹森。スーパーマイペースの小佐野に糸目人格者の堤。隊内カップリングがはかどりますね! でも僕は以前熱弁したようにこさすわ派なんで。
■スナイパーが残ってるとめんどくさいからね
やっぱ草壁隊はスナイパーいないんだな…。
■イーグレットを防ぐ遊真
これは読者、取り分け僕のようなゲーム脳の連中への補足ですね。「シールド貫通とかスナイパーむっちゃ強いじゃん」に釘を刺したんだと思います。
■アクション派狙撃手
なんだよそれ。笑うわこんなん。アバンストラッシュかよ。
前回の4,5合併号を確認する限り、荒船の腰に弧月は見当たらないので今出したんでしょう。まぁ出したら消せないから邪魔そうだもんな。
ソロポイントはA級の緑川や米屋が9000台前半ぐらいなので、荒船さんも相当な使い手ですね。どっちかに専念していれば『A級クラスのエース』だったんだろうな。
■登場人物の活躍度合いからの展開予想
・遊真:活躍十分、いつ退場してもおかしくないが主人公。
・千佳:身を隠したことからもう1度狙撃がある。
・修 :まだ何もしていない。もう一仕事する。
・諏訪:根性見せた。いつ退場してもおかしくないが足をやられたのはもう一仕事するフラグ。
・笹森:活躍度0。もう一仕事する。
・荒船:実は目立ってるだけ。穂苅と組んで遊真を圧倒するぐらいしてほしい。
・穂苅:ここまで渋い活躍。あとは荒船の援護をすれば退場か。
(遊真、荒船、諏訪)の戦場と、(穂苅、笹森)の戦場がほぼ確定。あとは千佳と修ですね。
「スナイパーが有利な地形」であることからラストは千佳が高台を取り、荒船か諏訪を倒して終了が美しい。荒船かな。荒船がスナイパーにやられるっていうのはお話としてもおいしいし。個人的には遊真が荒船の動きを封じてもろとも撃つっていう展開を希望。従って諏訪さんには荒船&穂苅のコンビネーションの犠牲になってもらおう。
問題は穂苅と笹森だなぁ。笹森に接近されたら穂苅は逃げるだろうから、そこを修が足止めするような形がまず思いつく。問題はそのあと修vs笹森で修が勝つビジョンが見えないって点だ。ただ笹森のカメレオンに対して修は「風間さんと戦ったことがある」という強みがあるので、そこで逆転のギミックは作れるかも。むしろこっちの戦場を千佳がもろとも吹き飛ばして、ラストは遊真が援護のなくなった荒船倒して終了のほうが無理ないな。「イーグレットを捨てた荒船がスナイパーに倒される」っていうのは捨て難い思いつきなんだけどなぁ…。
これぐらい言っとけばどれか当たるだろ!
今週は以上でーす。