52号,1号のワートリ
昨年52号及び今年1号の分。
ボーダーの記者会見で修が啖呵切ったエピソードです。
■記者会見
そもそも味方組織の記者会見を、1話まるまる使ってやる漫画ってなんだよ、という話がありますね。これまでボーダー組織の外の世界がどうなっているのか、というのはあまり描かれてこなかった(初期の学校の描写ぐらい)のでその補強という意味合いが強いのかもしれません。
例えば「侵略の危機に国家は何してんだよ」とかいうツッコミに対して、ここまでの情報では有力な反論はないように思います。そのあたりを埋める意思というか、ボーダーの外の世界もある程度は描写していきますよ、という作者の方針は今回で示されたと感じるわけです。
■偉い人たち見るたびに思うこと
根付さんは当然として、ボーダーの首脳は勢揃い。これまでの会議の描写をみる限り、ここに唐沢さんを混ぜたメンバーで運営しているようですが、一つ分からないのが支部の扱い。つまり、玉狛支部長の林藤さんがいるのに顔だしてない鈴鳴支部って一体何なの?
■配布資料
明らかに読める文字が書いてあるんだけど、印刷のせいか読めない。単行本楽しみ案件。
グラフの説明に被害総計とか書いてあるので、右の棒グラフになくて左の棒グラフに登場してる一番下の項目はラービットによる被害額かなにかではなかろうか。
■1200人以上の死者、400人以上の行方不明者
誘拐に値するトリオン量の持ち主は4人に1人程度だと推定できる。一方でボーダーの試験結果(修の回想)ではもっと受かってたようなので、誘拐する人間は結構選ってるみたいですね。遠征のためにかかるコストが質量依存だとすると当然の判断と言えそう。
■脱出トリガーがC級にないわけ
トリガーを作成するには金・モノ・時間が必要であることが明言されました。とはいえこれもボーダー公式発表のうちだから、鵜呑みにしていいかは微妙か。
実際本誌ではユーマが「昨日」教わったトリガーを装備していたわけで、新しく作ったにせよストックがあるにせよ、それぐらいの気軽さで変更できるものなのは確か。個人的には『ベイルアウトに特別コストがかかる』あたりが落とし所かと思ってます。破格の有用性だろあれ。兵隊が死ななくなるトリガーなんだぜ。
■根付さんの仕込み
根付さんの有能アピール。物語上は悪役というかヘイトを高める役回りですが、大人が自分の仕事をきっちりこなしてるのは格好いいですね。鬼怒田さんの有能さは何度も描写されてきたので、片割れともいうべき根付さんがクローズアップされたのは大変喜ばしいことです。
ここから1号。
■寄って集って子供を責めるのは……
修が余計なことを言うのを心配する根付さんオットナー。
この後の記者たちによる攻勢は話の都合とはいえ、若干大人げなさすぎる感はありますね。
■城戸指令
TPOなど踏みつけて上から目線の「~だ。~である」調で話しだす組織のトップ。根付さんはさぞ胃が痛いに違いない。
キャラを壊さないためなのかわからないけど、ワートリならここはですます調で話してもよかったと思うなぁ。
■伏線整理
・大規模侵攻編に続く大エピソードとして、近界遠征編があるということ。
・ボーダーの後輩キャラが登場するであろうということ。
■B級隊全公開
全部名前が付いちゃいましたね。二次創作屋さんは大変そう。
注目すべき名前は3位生駒隊と4位弓場隊ですね。どちらも5巻で迅が挙げた風刃候補者に名前がありました。