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今週のワートリ(大規模侵攻⑦)

本誌のページをめくりながら書いてるんで、めくりながら読むとわかりやすいと思います。

 

◆歌川の二刀流

今週の展開予想してたときに、近接戦だけでは対エネドラは無理ゲー臭いという話になりまして、しかし風間隊はガチガチの近接部隊。どこから遠距離武器持ってくるよ、と思ったんですね。
そこで歌川はアタッカーではなくオールラウンダーというコミックス情報から、実は【スコーピオン】+【銃器型トリガーorトリオンキューブ】が彼のトリガー構成であり、伏線としてこれまでスコーピオン二刀流したことなかったんじゃないか?…という可能性が頭をよぎって、まぁ結局確認しなかったわけなんですけども、2ページ目でその可能性も摘み取られましたね、という話。

 

あ、この記事終始こんな感じで展開予想と妄想と答え合わせとが続きます。

 

◆風間隊の戦略的撤退

今週の展開予想として「ジャンプ的展開として増援か覚醒か知略でエネドラ倒すだろう。でもそういうメタ抜きにするなら個人的には逃げて欲しい。それはもう整然と」ぐらいのことをスカイプで言ってたんですが、もうこんなことなら「逃げる。ワートリだから逃げる」ぐらい言い切っておけばよかったと後悔してます。
ああもうね、ここで戦略的撤退を選択できる、これがワートリですよ。ジャンプ的展開をまるっと裏切って大局判断で物事が動いたりするんです。これだからこの漫画の信者やってるですよ。
このへんの「らしくなさ」が仇にならないことを祈るばかりです。

で、風間さんと若い二人のやり取りがまたいいんだ。
尊敬する隊長をやられてそう簡単に引き下がれない二人がそれぞれキャラ発揮して、戦術的に正しい判断(ついでに設定解説)と「ムカつくんですよこいつ」の直球毒舌で抗ったと思ったら、それをバッサリいく風間さん。
笹森のシーンは風間隊のキャラに厚み出すためのシーンだと認識してたんですが、まさかの伏線ですよ。右下のコマのセリフも笹森のシーンをなぞったものですね。伏線の仕込み方も活用の仕方もスゲェなと思います。

 撤退後の三上さんと風間さんのやりとりは、風間さんのツンデレですね。
pixivあたりでワートリ検索すると腐のお姉さん方の作品がたくさんでてきますが、こういう会話を見てると、そりゃ妄想も自由自在だろうなと思います。
そして最後は三上さんの「風間さんたら、ほんといつも素直じゃないですね」顔(命名)で〆。いいシーンでした。

 

◆エネドラさんの科白

あ、この人意図的に挑発してたんだ。
B級合同襲ってる人もそうだけど、本当いちいち敵も賢いな。こういうとこはハンターハンターに通じるものがあると思います。

 

◆村上くん

弧月とレイガストの二刀流だったはずが、片腕をやられて顔にもヒビが入って満身創痍。やられるのも時間の問題のこの状況で「倒せなくてもひきつけてやる 一秒でも長く・・・・・・!」という覚悟と渋すぎる戦略的判断。
まとめサイトのコメントに「村上は『兵士』のイメージ」とありましたが、なるほどと思いました。剣と盾を携えた兵士村上、ええやん。
あとレイガスト元々右手に持ってたけど片腕やられたから持ち替えたんだね、みたいなコメントもありましたがこれは未確認。ジャンプは溜めてません。

 

◆そして太刀川さん

今週のアクション担当太刀川さん登場。
弧月のオプションの名前と効果が設定解説されましたね。「ブレードの先端ほど速度と威力が増す」っていうのは、まぁ物理的に考えてもそりゃそうだって話なんですが、素直に字面の通りに受け取れば「先端を当てる技量があれば威力も出せる」という解釈が可能。
つまり太刀川さんがイルガー及びラービットをぶった切りまくってる件について「太刀川さんの技量があってのこと」という説明になってるんじゃないかなと思います。

こういう読者視点でのツッコミどころ(「旋空+弧月があればB級でもラービットきりまくれるんじゃね?」「同じ弧月なのに笹森はなんで切れなかったの?」)をわりと丁寧に説明してくれるのは、自分の中で整合性が取れて読みやすいし、説明そのものも楽しいので、ワートリの魅力の一つだと思います。
最新刊5巻で風間さんが負けたあとに菊池原が言ってた「一旦ガードしてから反撃でよかったじゃん」みたいなのも、このツッコミどころ潰しの仲間ですね。

ところで太刀川さんが同時に二体切り捨てた攻撃なんですけど、これ2回斬ってるんですかね。
個人的には八の字で斬ってるんだと思ってるんですけど。いや、まぁ些細なことですが。

 

◆国近さん登場!

4巻発売からこっち、秘密のベールに包まれ続けていた国近さんがついに顔出しで登場。
4巻のプロフィール欄に「ゲーム好き」とありましたが、この人オペレータールームに持ち込んじゃってますね。「了解~」の「~」からもゆるゆるな人柄が透けてみえるようです。嫌いじゃあないです。

さて、太刀川さんの「村上につけとけ」について、細かいセリフで世界観やキャラ補強すんの上手いなァと思ってたんですが、この人たち討伐数に応じて給料出る設定をすっかり失念してました。まとめサイトみて「なるほど!」と思いました。
斬る前の「もらっていいか」も、報酬という要素があるから隊員としては必要な確認なのかもしれませんね。(もちろん太刀川さんが給料目当てで叩ききったんだとは微塵も思いませんけど)
新型の討伐数を国近さんがスラスラ言ったときもボーダーって個人戦ランキングやレート戦といい、競争原理の導入に積極的だなぁぐらいの感想だったんですが、報酬に関わるんだから当然ですね。

 

◆忍田本部長による戦略判断のターン

どうせ太刀川さんが戦うことになるんだろうと思うけど、直接ぶつけたりはしない作者の上手さ。
こうすることで、忍田本部長の名指揮官ぶりと、太刀川さんのバトルジャンキーぶりを描写できたわけですよ。こういうキャラ補強のテクニックは創作クラスタ(TRPGer)として是非習得したいですね。

「来い来い黒トリガー来い」は言うことないです。太刀川さん好き。
どこで道を間違えたかって、たぶんぼんち揚げ食べたあたり。その後餅で色々引き返せなくなった。
しかし太刀川隊のメンバーがひどい。弾バカ、ゆるゆるゲーマーオペ子、未登場の唯我(ただしこの名前は読みきりのネタキャラのものなのでお察し)、そしてこの隊長。
風間隊との比較でまた色々際立って、うんひどい。どっちも好き。

 

◆新型討伐数について

村上が最初に相手してたのはプレーンのラービットだったと思いますが、今戦っていたのは色付きのみの3体。
じゃあ最初のプレーンは倒したのかっていうと、ランキングに名前がないことからそうでもない様子。
途中で誰かが通りすがって倒したとも考えにくいし、従って戦闘中にプレーンから色付きに進化したものと推測できますね。

 

◆遊真ひさしぶり

仰向けにひっくり返ってるラービットかわいいな。

KONAMIが負けなかったとしても「最悪」になることはある、っていうのがまた「戦術レベルで勝っても戦略レベルで負けることがある」ってことで、本当戦略という要素が強調されてる漫画だなぁと思います。
修の死については「ベイルアウトあるのに死ぬの?」とまとめサイトでも色々言われてましたが、「千佳をベイルアウトで逃がすために、自分のトリガーと千佳のC級トリガーを交換する」というのは説得力があるなと思いました。
他にも「一旦ベイルアウトした後生身で戻ってくる」や「眼鏡だけベイルアウトする」という説もありましたが、僕としてはとりあえず交換説の立場でいきたいと思います。

 

◆来週のアオリ

「未来の選択のため遊真がとる行動とは…!?」って普通に考えたら「迅と一緒に駆けつける」なんですが、これ先週のアオリが「エネドラを前に残された風間隊は!?」だったんですよ。
そりゃ弔い合戦だろうと思ってたら戦略的撤退だったわけで、来週もワンチャン「死んだら死んだでオサムの決めたことだ」で断る展開もある。
実際遊真を動かそうと思うと司令も口出してくる可能性あるし、話してる遊真の平然とした表情を見てても、わりと現実的な判断を下す可能性はあるなぁと思います。あー、これ言い切ったほうが来週ドヤ顔できるかなぁ。迷うなぁ。

 

というところで今週の感想はこのあたりで。